そうこう思ってたら、私の家に到着。


「ありがとう、送ってくれて……」


手を繋いだまま、連右にお礼を言う。


「親御さんに怒られねぇ?」


「大丈夫だよ。じゃあ………明日ね?」


スルリと繋いでた手を離した。


でもまた、繋げるよね…?


私は家に入ろうとした。


「あ、紀香」


「ん?」


クルリと連右の方を振り返る。




「―――――好きだ。今までの分、これから受け取って貰うからな?」


パチンとウインクした連右は、“じゃあな”と手を振りながら帰って行った。


………キャアアアアッ!!