私はムリヤリ笑って言った。


連右はきっとこのまま、“ごめん”とは言ってくれないだろう。


優しいけど、残酷な人だね………


分かったよ連右………もう……解放してあげるね?


カバンを持って、帰ろうとした私。





だけれど。


「………ダメ」


そう呟いた連右に、いきなりフワッと…………抱きしめられた。


「え……連右!?」


私は驚きの声しか出ない。


連右の力強い腕に包まれて、体温が一気に3度位上がった気がした。


な、何コレ~~~~~//////!?


「―――――離れんな」