「さてと……急がなきゃね」


目的地に向かい、また走る。


「ちょっと意味不明……だったかな?」


イヤ大丈夫………連右ならきっと、分かってくれる。


私の為にも、こんなバカな私を好きになってくれた、留雨の為にも。


どんな結果になろうと、もう逃げてはいけないんだ。


「ちゃんと……言わなきゃ」


私はケータイをポケットに戻す。





真っ赤な夕日の光を浴びて………


キラキラと輝くイルカのストラップが、一瞬だけ


未来への希望に感じたんだよ………?


言っても笑わないでよ?


連右………