一旦立ち止まり、息を整える。


「連右……急に電話してごめん。今から出てこれる?」


『え……』


「話したい……私、連右と話したいのっ!!――――お願い、連右………」


一生懸命頼んだ。


突然なのも遅いのも理解してたけど――――今日でなきゃ!!


固唾を飲んで、連右の答えを待った。


『―――……分かった。どこ行けばいい?』


!!良かった………


「あのね…連右が1回だけ私を連れてってくれて、私が感動してた所」


『はっ…?』


「連右、待ってるから!!」


また電話をブッチ切った。