謝らないで。


謝らないでよ留雨………っ!!


私……もうずっとずっと前から、連右の事が好きだったのかもしれない。


でも気づかなかった………ううん、気づかないフリしてた―――……!!


「ハァ…ハァ…」


私は走ったまま再びケータイをイジり、とある人に電話する。


出て……お願い出て………!


15秒位経って、1度切ろうとした時だった。




『…………紀……香?』




――――久し振りに、連右の声で名前を呼ばれた。


連右……出て……くれた………


これだけで、スゴく嬉しかった。