マイルド・ガールとワイルド・ボーイ

私は教科書で顔を隠した。


も~~~~!!何なのよっ!!


留雨はこの1週間普段通りに接してくれて、告白の事も夏葉・琴音に言わないでくれてる。


ありがたいんだけど………今のはありがたく無い!!


ちょっとだけ顔を出し、睨んでやった。


「紀香って…睨んでも大して怖くねぇよなぁ」


クスクス笑ってる留雨。


ムキィーーー!!


「何なの留雨!一体全体どうして私がボーーッとしてるか、分かってんの!?」


教科書を机に叩きつけ、大声を出した。


「留雨が…留雨が私に告白なんかするから………っ!」