そこにいたのは


「ラブラブ…みたいですね?お二人さん」


声と同じ……冷たい目をした、連右だった。


「連右……っ!」


急いで留雨から離れたが、もう遅い。


「紀香………お幸せに」


連右は軽く笑うと、クルリと背を向けた。


イヤ……


イヤだよ!!


「待って…連右!!」


連右の制服の裾を掴んだけど―――……振り払われた。


「……話したく……ない」


拒絶の言葉と態度。


悲しくて……涙が溢れ出る。


「連………右……」


「―――ごめん」


3人の歯車が、狂い始めた時だった。