数学教えてくれたのに、なんてこった!!


「留雨!?もしかして留雨もお菓子食べたかった?だったら勉強のお礼に――――……」


私の言葉は………途中で途切れた。


グイッと留雨に引っ張られたと思ったら………



「なんで…アイツなんだよ」



ギュッと……留雨に抱きしめられていたから。


え……?


どうして留雨が、私の事抱きしめてるの―――…?


瞬時に頭が真っ白になった。


「なあ……なんで幹居なワケ………?」


苦しそうな、悲しそうな、留雨の声。


留雨が私を抱きしめてる理由が分からない。