フワリと、頭を撫でられた。


………何か違う感じがする。


違和感の正体が分からないまま、勉強が始まった。


私は教科書や問題集の問題を解いて、分からなかったら留雨に聞く。


「ねぇ留雨。ここどうやるの?」


「ここはこのXをこうして……」


留雨に教えて貰ったら、分からなかった問題がスラスラと解けた。


さすが私!――――なんて、言えるワケ無いってね………


黙々と数学の勉強をする私と留雨。


「んに~~…疲れた……」


背伸びをして、時計で時間を確認してみた。


「もうこんな時間……」