気合いを入れて廊下を歩いていたら……連右を見つけた。


「幹居くーーん、クッキー焼いたの!!食べて~~~」


「私はパイ!どうぞ~~~」


あの子達、調理部の部員さんだ。


お菓子を作ったらしく、連右にあげ様と皆必死だ。


「あ…りがとう」


一応笑顔で受け取る連右。


―――ムリしてんね。


連右は甘いもの殆ど食べれないから、クッキーやパイなんか貰っても地獄でしかない。


あげるなら、甘さ控え目であげないと!!


「今度、作ってあげようかな……」


そんな事を思いながら、図書室へ向かった。