男子だったら――――……やっぱ勇だよな。


「オウよ」


紀香は相ケ瀬には譲れない。


オレの決意は固いって、勇も知っている。


「お前も飯島との事、頑張れよ」


「グッ……//////」


勇の為にも、自分の為にも、出来る限り頑張るつもりだった。


「ハイハイ皆、自分の席に着くっ!」


「宮城先生だ……っ連右、また後でな!!」


「ああ」


勇が自席へ行くのを、見届ける。




―――――頑張るつもりだったのに。


勇も………応援してくれてたのに。


波乱は、すぐ後ろまで来ていた。