「もしもしお二人さん?オレの存在忘れてない?」


留雨の不機嫌そうな声に、ハッとした。


「ご、ごめん留雨!!2人共、帰ろう!」


自分のお弁当箱だけ抱えて、出入口へ向かう。


急がないと、授業始まっちゃうよ~~~!!


階段を降りる私の後ろに、留雨と連右がいるんだけど………


「幹居、本気で本気で行くからな」


「お前、言葉変」


相変わらず意味の分からない言い争いをしていた。


留雨、どうしたの………?


連右だって、私に話したかった事って“留雨に本性バラしたい”だったんだよね?


なんで……?