「………天然」


苦笑いの留雨に、そう言われた。


「まあ……そこが好きなんだけどな」


―――え?


「留雨、今――――……」


“好きって言った?”って聞こうとした私。


でも運悪く丁度予鈴が鳴り響く。


「昼休み、終わっちまうな……幹居、いい加減紀香離せ」


留雨が鋭く言った。


「ヘイヘイ」


私が“離して”言っても断ったのに、簡単に手を離した連右。


「あ…の……」


私は、黒い雰囲気が漂ってる連右と留雨を見比べた。


この2人……仲悪かったの?


そいやあまり話してるの見ないし……