黄色のワンピースに、茶色のカワイイブーツ。


いつもは髪の毛ストレートなのに、毛先少し巻いてたな。


メイクもよく似合ってて―――思わず見とれた。


「だからニヤニヤすんな。変態が」


せっかくの幸せモードをブチ壊した勇に、クッションを投げつけてやる。


「何騒いでんだぁ?お前ら」


ガチャッとオレの部屋に入って来たのは、幹居 恭彦《みきい やすひこ》。


大学2年で、4歳上のオレのアニキ。


オレより濃い茶髪で、大学内でもモテモテだ。


「あっ、恭兄!!お帰り!」


勇も、アニキとは仲が良かった。