翔「沙羅…」


陸「大丈夫だ。俺がいるだろ。」

陸人が抱き締めてくれる。

安心が伝わってくる。



陸「あのしょーさん。俺もそこに一緒にいても良いですか?」


沙「イヤダ…コワイ…私は行かない…会いたくない…」


翔「ああ。頼む。俺には今の沙羅を連れてはいけない気がする」


沙「イヤダ…行かない…コワイ…会いたくない…」



陸人が沙羅の肩を抱いて優しく呟く。


陸「大丈夫だよ。俺も一緒に行くからな。沙羅が怖くなったら帰ろうな。それと手繋いでたら大丈夫だからね」


まるで子供を説得するように。



沙「ほんてに一緒に居てくれる?」

陸「ああ。ちゃんと隣にいるよ」

沙「怖くなったら帰っていい?」

陸「ああ。一緒に帰ろうな」