―沙羅side


―ザッザッ

分かりやすい気配だよな。足音まで鳴らしてくれちゃって…


「なかなか強い姉ちゃんだね。」

「でも残念ながらコイツらは俺んとこのしたっぱなんだよ!」


―ガッ

不意打ちだ。
気付かなかった…

「連れていけ!」


そこで意識を手放した。




……

…んっ
…うん?

何処だ?

誰かに連れてかれたんだよ。


あれ?
―ガチャガチャ

手が動かねぇ。
鎖…いや、手錠だ。手錠で鉄筋に縛られてんだ…


足もだ。

どうする?
これじゃあなんもできねぇよ。