翔「みんな一人一人よく頑張った。その成果だな!追試の者は…」


チラッと翔と目があった。なんだよ。

私は追試なんだろ!
いいよ。そんなあわれんだ目で見んなよ。


翔「…一名だ。これは奇跡に近いことだ。」

楓「その追試のヤツは何点だったわけ?」

翔「3教科とも一桁だ。」

奏「…なんか慰めの言葉も出てこねーよ。んで、誰な訳?」

翔「心当たりのあるヤツは残るように。後の自信があるヤツは帰っていい。」


「まじー」「んじゃ、俺帰る」「俺じゃ…ないよな」



―――

教室にのこってんのは…まあ私だけだな。

笑えてくるよ。
まあ適当に埋めて、点が取れただけラッキーじゃん。



翔「なあ。沙羅ってこんなもんだったのか。」

沙「悪いかよ。勉強なんか糞なんだよ!」

翔「まあゴチャゴチャ言っても追試はしないとな。追試は教科書とか見ていいからな。」

沙「やらねーよ。めんどくせー」

翔「やらねーって…お前2年になれねぇぞ。っておい!」


―ガラ
―バシン