―沙羅side―


何を話してるのか分からない。


会話が耳に入ってこない。


あの人の言葉を聞こうとも思わない。



あのあと直ぐに兄貴があの人を連れて帰っていった。


そのときも何か叫んでいたけど…
それすら何を言ってるのか分からなかった。


ただ唯一分かったことは、