『晋也くん昨日久しぶりに見たんだけど、彼女超大切そうに頭撫でながら車道側歩いてた~。』
『え、そうなんだ?あたし卒業してから会ってないんだけど!やっぱ本当に梨子と別れちゃったんだね〜…』
そんな会話を耳にしたのは、別れて半年ほどたったある日の学校の食堂で学食を食べていた時。
話していた女の子二人組は、高三の時同じクラスの、特別仲良くも悪くもないいわゆるクラスメートだった。
二人はあたしに気づいている様子もなく、『晋也と新しい彼女』の話をして盛り上がっていた。
その後すぐ話題は変わったはずなんだけど、頭が真っ白になってその場を離れる事が出来なかった。
ただ、食べていたカレーは冷たくなって美味しくなかったのは覚えてる。

