平静を装い簡単なメールを打ちいつもの身支度をしていたが、内心はすごく動揺していた。
だってそうでしょ?
おどおどしながらも、いつもあたしを真っ直ぐ見てくれていた晋也が、別の好きな人を作りあたしから離れていった。
それだけの事をするほど愛していたはずの彼女と簡単に別れるって事はあまり考えられなかった。
どんな理由があっても、大切な彼女を手放さない。
そんな晋也だからこそ、別れを受け入れたんだと思う。
いつだって危ないからと、車道を歩いてたくれた晋也。
重いからと、荷物を持ってくれていた晋也。
不器用ながらも、
「梨子が好きだから」
といつだってちゃんと言葉にしてくれていた晋也。
そんな晋也を、晋也だから、別れを受け入れたんだよ。

