萩原さんが唇を離した。




「言うなよ」





え…?



ダメなの…?




ずっと言いたかったのに…。





ずっと待ってたのに…。






「ちがうだろ。俺が言うって言ったろ」





え…?




「沙弥…好きだ。付き合って欲しい。

俺はこんな小さなレストランの経営者だ。

これからの可能性がある沙弥には足りない男だ。

でも沙弥を想う気持ちは誰にも負けない。

俺と付き合ってくれる?」


「はい!私も…。

萩原さんのことが…大好きです!!

萩原さんがどこに行ったって私は追いかけます。

私も萩原さんを想う気持ちは誰にも負けません!!」