それから俺は沙弥ちゃんの頭をぽんっとしたあとよしよしした。 そして… 「私…。萩原さんが…」 沙弥ちゃんから声が聞こえた。 ダメだ… 今は… ごめん… でも沙弥ちゃんが合格して卒業したら、俺が言ってやる。 だから今はこれでわかって欲しい…。 そして俺は沙弥ちゃんの顔に近づいた。 沙弥ちゃんは恥ずかしくなったのか目を閉じた。