「沙弥が俺のエスパーだったらわかる?」 ううん。 エスパーじゃなくてもわかる。 萩原さんの胸を信じてもいいの…? 「合格したら…。おめでとうの次に言ってやるから。 だから今は頑張ってくれ…。 俺が早く言えるように」 「はいっ!」 いつのまにか私の頬にはしずくが流れていた。