「あははっ。なんてね? まあ受験勉強で忙しいもんな」 ううん… 違うよ… たしかに受験勉強で忙しかったかもしれないけど… 私が来なかったのは、そんな理由じゃない… 萩原さんに会うと… 「好きなのがばれちゃうじゃないですか…」 私は誰にも聞こえないくらい小さい声で言った。