「斗真なら大丈夫だ。」
「ん。そーだよね。」
大和が優しく頭をポンポンとしてくれた。
子供扱いされてるみたいだけど、実は結構好きなのだ。
絶対優しいには言わないけど!
「でも斗真ばっか構ってないで、俺にも構えー!」
「わっ!」
いきなり大和が抱きついてきたので耐えきれず2人一緒に倒れ込んでしまった。
今の体制は、大和に押し倒されている状態…って言ったら通じるかな?
「大和、酔ってんの?」
「缶ビール1本で酔うかよ。」
「近いんだけど…」
「最近俺とイチャイチャしてないだろー?イチャイチャしよー」
まあ、斗真いるんだからイチャイチャしようにも確かにできないけど…
「俺、彩乃不足なんだけど」
「でも隣に斗真が…!」
「関係ない。今は俺の彩乃だ。」
そう言い、軽いキスをしてくる大和。
斗真が起きたら困るから、大和の胸を押すがびくともせず、しかもぎゅっと抱き締められてしまう。
「やま…とぉ…」
苦しい、軽いキスから激しいキスに変わり食べられちゃうんじゃないかって錯覚してしまう。
下唇を舐められ、私の口に舌を入れ、掻き回されるともう抵抗できなくなる。
このまま大和と………
「じゃないっ!」
「いてっ!!!!」
大和が口を離した瞬間に顎に頭突きをかまし、大和ゾーンから抜け出すことに成功!!
「彩乃…今めっちゃいい雰囲気だったのに(涙)」
「明日は斗真のために頑張ってお弁当作るって約束したの!大和とヤってたら朝起きれなくなる!」
切実に困るから今回はお預け!
「今回“も”お預けだろー(涙)」
大和の悲痛な叫びは無視だ、無視!


