そう言って泣き出した。


「私・・・龍也くんのこと好きで・・・

 さっき龍也くんが飛鳥のこと好きって言うの聞いちゃって・・・

 腹が立って・・・死んじゃえばいいのにって・・・」


泣きながら話しているすみれがかわいそうに思えてきた。



「本当にごめんなさい・・・」



「いいよ、別に。」



飛鳥はどうでもいいように答えた。



「警察に連れてくのもめんどくさいし

 逃げたきゃ逃げれば?

 ま、一生罪悪感背負ってくかもしんないけど。
 
 それがやなら自主すればいいし。」



飛鳥の言ったことに俺もすみれもビックリした。



「え・・・」



「じゃ、もう行こーぜ!

 じゃな!!」



と言って呆然としていた俺の手をとって


そのまま屋上から出た。