屋上を出て、不安を抱えたまま教室にもどった。



すると、クラス全員の視線があたしに向けられている気がした。




そしてヒソヒソ何かを話している。




あたしは気にしていない振りをして席に座った。




「白河と龍也ってマジで付き合ってんの?」



「ないっしょ。

 だってあの白河だぜ?

 『私に近づくな』オーラがんがん出てんじゃん。」



「けどさっき白河が女子に絡まれたとき龍也が助けてたじゃん。」



クラス全員あたしと龍也のこと話してる。。



「飛鳥さぁ、龍也くんと付き合ってんの?」


さっきまでヒソヒソ話してた奴らが聞いてきた。



すると、またクラス全員こっちを見てきた。



「付き合ってねーし。

 誰があんな奴と。。。」



「じゃあ、さっきの何!?」



「知らね。」



「知らないわけないじゃん!!

 やっぱ付き合ってんの?」



さっきよりも言い方がキツくなった。


きっとこの子も龍也のこと好きなんだろうな・・・