俺は空いてる時間に飛鳥のクラスを見に行った。



本当にストーカーみてぇだな。



飛鳥はいつもとみたいに一人でいる。



けど、時々不安そうな顔をする。



見ていると、女子3人が飛鳥のほうに近づいて



「あんたさぁ、最近龍也くんと一緒にいない?

 人の好きな人とってんじゃねーよ。」



と怒鳴った。



「お前らの好きな人なんて知らねーよ。

 ってかとってねーし。

 かってな妄想してんじゃねーよ。」


飛鳥も反抗した。



「は?あんた、優華の好きな人知ってて龍也くんに近づいたんでしょ!?

 人の好きな人知ってて取るとかマジサイテー!」




飛鳥は口喧嘩で負けることはないだろう。



けど、無理やり強気な顔を作ってる気がする。



それを見てられなくて俺は飛鳥の手をとって屋上に向かった。



教室の中は唖然としていた。