「ごっごめん!

 急に抱き締めたりなんかして・・・」         
たつやの言葉は頭に入ってこなかった。


なんで思い出したくないのに思い出すの?


「やめて!」


あたしは叫んだ。


けど消えてくれない。


「おい、飛鳥!どうしたんだよ!?」


「もう、やめて!!」



「飛鳥!!」



何度もあたしの名前をよぶその声はあたしには聞こえなかった。



落ち着いて、疲れたのか、あたしは眠ってしまった。