君を守る~二人の約束~



放課後、あいつから逃れるために走って校舎から出た。


これで安心と思っていると、校門のところに寄りかかっているあいつがいた。



「遅いなぁ~~待ちくたびれちゃったよ。」



あたしは無視して歩いていった。



「おい!待ってたんだから『お待たせ!』くらい言えし。」



「待っててなんて言ってねー。

      勝手にまってたのはお前だろ。」



「そんなー内心嬉しいんだろ?」



「嬉しくねーーってかうざい。」



こんなに言ってんのにニコニコしてるこいつの頭はどうなってんだ?



最近、あたしが行くところにいつもあいつがいる気がする。



「お前、ストーカーかよ。
 
      警察呼ぶぞ!」



「それは困る。 ってかストーカーじゃねーし。」



「じゃあついてくんな。」



「えーーやだ。」


「あっ交番だ!!おーーーい!!ここにストー・・・」
「あ~~~~~~~~~~!!」



くだらないことで騒いでいると、あたしの前で歩いてる女子たちが



こっちを見てヒソヒソと話してる気がしたがその時は気にしなかった。