君を守る~二人の約束~




休み時間、屋上に行って弁当を食べていた。



いつもはあんまり人が来なくて、2・3人くらいなのに



下から上がってくる人の声が多い気がする。



階段のほうを見ているとあいつが男子と話しながら上がってくるのが見えた。



その瞬間階段から背を向けた。



隠れる場所を探したがどこにもない。



もしあったとしても隠れる時間なんてない。



案の定、あいつはあたしに気づいて



「飛鳥じゃん!!奇遇だね~~」



この言い方は奇遇じゃない。



絶対知ってて来た。



「んだよ、うっせーな。

    飯んときくらい静かに食わせろ。」



「えーー1人飯よりみんなで食ったほうがうまくね?」



と言ってあたしの隣に座って弁当を食べ始めた。



「たつやーー誰それ?」



「こいつ?あす・・・」


あたしはまだ食べ終わってない弁当をかたずけて立ち上がった。



「もう食い終わったの?」



あたしは無視してダッシュで教室へ戻った。