靴箱で靴を履きかえていると、チャイムが鳴り出した


私は急いで上履きに履きかえると、男を待たずに教室に向かった

男が何組かわからなかったし、あとは自分で教室に向かうだろうと思ったからだ



一年の教室は、靴箱からすぐ近くだ



私はチャイムが鳴り終わる直前で、教室に滑り込んだ


息を切らして教室に入ると、私以外の席についている生徒は、私の方を見た


私はとっても恥ずかしくなり、急いで席に向かった


すると後ろから足音が聞こえた



足音の方を反射的に振り向くと、さっきの男がいた



すると教卓にいた先生が言った
「お前ら遅いぞ、早く席にちきなさい」



私と男は小さく「すみません」と言い、席に向座った