私は男とのやり取りが何だか馬鹿馬鹿しくなってきた


私は軽くため息をついて言った
「よかったですね、死ななくて」



木から落ちて痛がっている男を見た
すると男は、今日私が通うはずの高校の制服を着ていた


「あ、私と同じ学校ですね?」



男はお尻を痛そうに摩りながら言った
「そ、そうですね…」




私の通う学校は、学年ごとに、色の違うバッチが付いている

男は、私と同じ色のバッチを付けているのに気づいた


「今から入学式だって言うのに、何自殺なんて考えてるの?」


同じ学年の同学年とわかった私は、無意識に敬語を使うのを止めていた