SAKURA

学校の目の前にある公園
そこは毎年花見の季節になると、客で賑わう公園だ


特に公園の中心にある一番大きな桜の木は、私の大好きな木だ



そう、私は入学式の前にこの桜の木を見ておこうと思っていた

なぜだかこの木を見ると、とても落ち着くし、なんだか幸せな気持ちになる





私は木の目の前に立ち、木の表面を優しくさすった





そして私は桜の木に話すように言った

「私ね、今日から高校生なんだよ」


すると風がビューっと吹き、桜の木の花びらが私を包むように舞った


それはまるで、木が私を祝福してくれているようだった

「ありがとう」
と、私は小さく呟いた









ミシッ、ミシッ

すると突然、上から妙な音が聞こえてきた