わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~

わたしは晃司くんに自分の意思を伝えた。


駆け落ちするのは、あさっての早朝に決まった。


わたしは両親に見つからないように、こっそり荷物をまとめた。



はたから見れば、突拍子もないことをしようとしていたのだろう。



でもわたしたちは必死だった。


赤ちゃんのために、何としても三人で一緒に生きていきたいと思った。





ついにその日がやってきた。


時刻は朝の4時45分。


まだ誰も起きていない。


駆け落ちするかと思うと、きのうはほとんど眠れなかった。