わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~

わたしは悩んだ。


今の両親との生活を選ぶのか、それとも晃司くんと赤ちゃんとの新しい生活を選ぶのか。


どちらかを選べば、どちらかを捨てなければならない・・・。


苦しい選択・・・。



でもこのままでは、前に進むことすらできない・・・。



晃司くんだって、悩んだはず。


そして悩んだ末に出した結論が、駆け落ちという最後の手段なのだろう・・・。





悩みながら眠りについた夜、わたしはある夢を見た。


それは晃司くんとかわいい赤ちゃんと三人で幸せに暮らす夢・・・。





夢から覚めたとき、わたしはついに心を決めた。


夢で見たことを、現実にすることを。


晃司くんと駆け落ちすることを。



たとえ両親を悲しませることになっても・・・。