グビグビ、ゴクンッ

体内に送り込まれた水を飲み干す音が静寂した中、耳に届く

一階の台所、窓からの月明かりで照らされる一角

空っぽになったコップを洗っていると、流し台の脇に置かれた三角コーナーからゴミがはみ出ている

拾ったのはアロエヨーグルトのカップ

空の容器を手に笑みが零れる。が、暗がりに浮かぶ自分の笑顔を想像して引き締める

広げてあるビニール袋に押し込み、リビングを後にした

少し目が冴えても眠気は強い。衰えない睡魔にあくびを噛み殺して階段を上り切れば部屋まであと少し


ベッドにダイブすると頭に当たったのは枕じゃなくて固い何か

物凄くではないけど、痛い。前にも覚えがある感触は携帯電話


開きっぱなしのままだったのをその時みたいに閉じようとした。しかし、誤ってボタンを押してしまい、放置して暗かった画面が明るくなると、そこに映ったのは


予想もしてなかった衝撃的な文字




『お前ら、キモいな』



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