「ただいま」
ビニール袋を片手に帰宅するバイト終わり
くたくたになりながら薄暗い廊下を進む
開店時にシフトに入ってることが主だけど、今日は珍しく閉店まで。食卓はすっかり夕飯を終えていた
「あら、健一お帰り」
ソファーに深々と座り、一息つくさくらと台所で食器を洗っている母さん
さくらは見向きもしないで、母さんはふきんで手を拭きながら何か食べるか尋ねた
「あ、大丈夫。休憩中に食べたから」
「あら、そう?お疲れ様」
再び水道の蛇口を捻り、洗っている最中だった食器から泡を流していく
その後ろを通り、冷蔵庫を開いた。左側からしか開けない1番上のドアのすぐ下、真ん中の引きだしを開けて、さっき買った物をビニール袋ごとしまった
さくらの好物、アロエヨーグルト
こんなことしても何も変わらないかもしれないけど、何かせずにはいられない
俺とさくらがまた口を利かなくなって3日以上経っている
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