「橋本、変わったな」
持っていた鞄をテーブルに下ろして、その上に上着を乗せる
「そうですね。橋本くん、頑張ってますよ」
「桑井のおかげだな」
「それは大袈裟ですよ。たいしたことしてないんですから」
「そうか?でも、なかなか心を開いてくれないだろうと思ったのに、一体どうやったんだ」
ハンカチで汗を拭い、扇ぎながら興味津々な目で見られる
方法、それって何なんだろう。多少の注意はしてもそれをちゃんと直したのは本人。俺がしたことなんてほとんどない
もし、あるとしたらあれなのかな
「打ち解けてくれるようになったのは、彼が話してくれるのを聞くことになったからですね」
と言ってもきっかけがこれなら、それはさくらのお陰だけど
「あとは自分の気持ちも伝えました。変わってくれたらなぁと思って」
深く説明しなくても納得してくれたのか店長は満足そうに笑っていた
小さな変化も汲み取ってもらえれば、大きな影響になる
そして、もっと変われるんだ
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