突然の質問。掛ける一言を探していた脳内が遮断されて、うっすら記憶が蘇る
「…告白、うん、あるよ」
あの日を、あの時を、あの場所を
思い出す、まだ鮮明に思い出せてしまう
「付き合えましたか?」
「ううん。残念ながら、フラれたんだ」
「そうだったんですか。すいません…」
「ううん。わかっていたから」
そう、覚悟していた。結果は予想する通り、ただ事態を受け止めるだけ
区切りをつける時が来たんだから
「あ、そろそろ」
行こうか、と丸いすから腰を上げた時、ドアが開く音がした
「あっ、店長。おはようございます」
入ってきたのはメタボ気味の店長。今日は平均温度より高いからか首に汗が流れてる
「おはようございます」
俺に続いて橋本くんも挨拶すると、少し意外そうにしながら挨拶し返してくれた
「桑井、ちょっといいか」
「…あっ、じゃあ、俺は先に戻りますね」
俺たちを気遣い、「失礼します」と頭を下げて店内に入っていった
二人きりになったバックルームで店長が「へぇ」と小さく声を漏らす
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