『おっす。さっき振り〜今夜も話せて楽しかったぜ、ありがとう!
キララとルナには不評だったけど(特にキララ)俺はこれからも女の人の脇を好きでい続けるからよろしく!』



「…………、」


一瞬、謎の宣言に意表をつかれながら下へスクロールする


『…て、それだけを言うためにメールしたわけじゃなくて、ちょっと気になったんだけどさ

さっきのけん、最後の方ってあんまり発言してなかっただろ?まぁ、アルバイトとかで色々疲れてるかもしんないし、そんなに話す方じゃないと思うよ

でさ、あいつらにはちょーっと言いにくいってこともあるだろうから、何か俺に話したいことあったら遠慮するなよ!』


「黒翼…」



『じゃあ、おやすみ!』と添えられたメールを読み終える

なんとも言えない気持ちが胸に込み上げてきた

まだ出会って間もないのに、顔も声も知らない相手…なのに、


「…あれ、」


まだ続きがあるみたいで読み進める。『P.S.前に番号は教えたよな。いつでも電話待ってるぜ!』と最後に締められてるのを見てまた違った思いが沸き起こる


何となく慣れてる感じ、女の人にもこんなことしてるのかな、でも



「…ありがとう、」


それでも感謝の気持ちは変わらない。口にした言葉をそのまま返信する


折りたたんだ携帯電話を机の上に置いてやがて眠った



数十分頃経っただろうか


俺は夢を見た、まだ高校生活を送っている夢を



でもその中で、ポニーテールの女子が出てくることはなかった



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