気が遣えて、優しい。クラス長までに絶対的権力を握っていなくても先生、生徒の信頼が厚い浅川
好きになったのはそんなお相手
気遣いも人付き合いも関わり合いも苦手な俺とは正反対
相応しくないのは重々承知してる
『あんなキモいやつに、付き合ってくれる相手がいるわけないから』
以前、妹のさくらが家に招いた友達にお兄さんに彼女はいるのかと聞かれて、断言した言葉が強く心に残ってる
それでも分け隔てない優しさや控えめな笑顔、でしゃばらないでも伝わる彼女の魅力に心を奪われていった。惚れてしまった
今までは気持ちを明かすなんてことなかった。自主的に動くことを避けてきた
でも、いつかその思いを伝えられたら。
それすら叶わなくなるなんて
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