あれ以来も何回か朝、目が合うと挨拶してくれたりと接してくれるものの俺は素っ気ないまま


何で俺に声を掛けてくるんだろう。愛想も味気も感じられない自分にはそれが疑問だった


そんな俺は窓際二列目からでは窓の外を眺める時、彼女が視界に入ることすら煩わしかった


そんなある日、日直が回ってきた

組み合わせは座席が隣り同士の二人

一瞬気分が曇ったけど、たった一日のこと。割り切って業務を熟した


号令を掛けて、黒板を綺麗にして、移動教室があれば戸締まり、職員室に鍵を預けてまた取りに行く。黒板が文字で埋まったらまた綺麗にする

なんてことない作業

あっという間に半日過ぎた。お昼を食べてる時はホコリが舞うからと待機して、みんなが終えたのを見計らい、またその繰り返し


で、終わるはずが、そうじゃなかった



「…あっ、」


同時に教卓の前へ。銀色のレーンに置かれた黒板消しを取ろうとした時、彼女と手がぶつかった


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