「せ、せんぱい…っ」 「ここまで来て、帰したりしねーし」 優しい口調だったはずの先輩の言葉が、少し乱暴になる。 それとは反対に、香る甘いカオリは、私を酔わせて 頭の中を、麻痺させる。 「あれ??抵抗しないの??」 私は気がつけば、抵抗もせず、ただ先輩のきれいな顔を見つめていた。 なんでだろう… 私、このままでも、いいと思ってる…?? 甘いカオリのせいなのか、私は頭がボーッとしていた。