「おかえりー!って、どうしたの?」
「別に。やっぱ似合わないかなーと思って。」
あまりにも怒りすぎて、途中でゴムを落としてしまった。
ひとつにもまとめられず。
あいつのせいで、全然ついてない、最近。
「あー、なんかいいことないかなー…」
席に座って、呟く。
「麻李は良いことづくしでしょー。!」
夏樹はすかさず反応。
「はあ!?何が?」
「だって…
小松くんと一緒に仕事できるんだよ?女子の本望じゃない!」
「「そーよそーよ!!」」
女子もみんな反応。
そりゃそうよね。
悔しいけど、かっこいいし。
「そんないいもんじゃないよ?」
本音。
けど、こういうのが嬉しいんだろうな…
つくづく、女子には馴染めない。
だからと言って、男子に馴染んでるわけでもないけど。
そのまま、今日は授業が始まった。
