小松くんは教室を出て行った。 気がつくと、もう日が暮れていて、黄金色の夕陽の光が差し込んでいた。 鮮やかなオレンジ色だった。 さっき起こった出来事を思い出す。 私は下校時刻を過ぎて、先生に帰れと言われるまでずっと、教室に茫然とたたずんでいた。 小松くんなんて、だいっきらい。 最低な男に 私は ファーストキスをとられた。 理由もわからずに…