桜吹雪


 結局咲さんは何もせずにすぐ帰って行きました。
 最後に、
 「じゃぁ明日、お昼過ぎに迎えにくるわ。」
 と、言い残して。

 「明日、昼過ぎね・・・了解です。咲さん・・・」
 僕は一人力なく呟いた。
 「僕は・・・まだ死なないよ。」
 息遣いが荒くなる。
 目眩がする。
 意識が薄くなる。
 薬・・・飲まなきゃ・・・。