だんだん小さくなっていく莉生の背中を、 私はただただ、 見ていた。 『行かないでッ、、、』って 心の中で呟いたけど、 声に出したら、 莉生を困らせるってわかってたから、 言えなかった・・・。 少し猫背の君の背中。 今日はほんの少し、 大人に見えた。 そして、 莉生の背中が見えなくなった。 『もうこれで終わったんだ。』 私に残ったのは、 涙と君への想いだけだった・・・。