____________2年前..........




「莉生・・・。バイバイッ」




泣かない。


絶対に泣かないはずだった。





なのに、

私の頬を濡らす雫は、


止まることを知らない。





「我慢すんな、泣け。」


そう言って私を抱き寄せた莉生。




「美桜ッ.....」


切なそうに私の名前を呼ぶ声。







肌寒さが残る3月・・・。


私は中学校の卒業式を迎えていた。





_________幼馴染の君との別れ。