不良のあなたとあたしの物語(完)

平沢くんだった。




そう、平沢くんは一応不良なんだった。




教室中の女子が意外な平沢くんの一面を見て少し引いているようだった。





隣にいたはるかが、





「今しかないね…。」





そう言って平沢くんのほうに向かって歩いて行った。





もちろんはるかの通る道を開けている女子たち。